別所沼の再生を願って

 さいたま市の県庁そばにある別所沼は古くから近隣の人々の水辺として親しまれてきたところである。地元の方の話では、もともとは湧水などが流入する深みのある池だったようだが、今は水深2mにも満たない。周辺の環境が激変して流入量も減少し、併せて堆積物からの栄養塩類などの回帰もあって近年では気温が上昇する季節になると水の華に悩まされるようになった。
 地域の方々からご相談を受けたので池の調査をしてみたところ、たしかにアオコとユーグレナの集積でひどい状態だったが、印象としては「今ならなんとか間に合う」という感じだった。ただし、今後このまま放置すればいつでも異臭の発生や景観障害、魚類の斃死など無惨な状態にいたってしまうことは明らかだろう。
 公園管理を担当しているさいたま市の公園課は「効果があるかどうかわからないものに金はかけられない」とか「干し上げして希少種などが見つかったら困る」などと言っていたそうだが、何もしない言い訳をしているとしか思えない貧弱な対応をしているようだ。いや、このまま放置して最悪の事態を招いた際にどのように責任を取るつもりなのかと問いたいぐらいだ。
 私の経験で言えば、都市公園のこのような問題はすでに20年以上前から全国で手がけられており、対策手法を勉強しようと思えばいくらでも事例はある。あまり予算もかけずに市民参加イベントとして成功させた例もたくさんある。
 あとは管理している行政がその気になるだけである。周辺住民は町内会を含め早く池の再生を願っているのだから、行政は周辺住民との連携を早く確立して事業を進めるべきである。
 水の専門家として今の別所沼をながめると、これ以上何もしない言い訳のための調査は必要ではなく、早期に今年の台風シーズン終了後にとるべき方策を周辺住民と協議すべきである。
 いまどき、政令市でこれほど後ろ向きで消極的な行政(管理職)もめずらしい!
別所沼公園(さいたま市)

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